定期的に人間ドックにかかったり健診を受けてますか。健康に気を遣って毎年、必ず受ける人があるかと思うと、全く受けない人がいます。中には「健診を受ける意味はない」と言い切る人もいて、有害論を説く本もあるくらいです。メタボ健診も好評とは言えない状態です。
「健診なんて意味がない」。果たしてそうなのでしょうか。検査データの細かな数字だけで健康状態が判断されるわけではありません。健診結果が良くても病気になる人がいっぱいいます。確かに、例えばコレステロールの値だけに拘わる意味はないでしょう。しかし異常値とされる値が、何の根拠もなく弾き出されたものでないのも確かです。
特定健診、俗にいうメタボ健診も、単なる机上の理屈だけで組み立てられたものではなく、また健診の効果もある程度検証されています。身近な人達の証言だけで「意味がない」と決めつけるものでもないでしょう。
ドックや健診は何のために受けるのか。がんの早期発見という意味があります。病気を早めに見つけるということは大切なことです。さらに重要なことを多くの人々が見落としているような気がしてなりません。それは自分の身体を知っておくということです。
毎年の検査結果で身体の変化が分かります。平生の状態を知っていれば、検査値の示す警告の意味も分かって来るでしょう。病気の前兆を知る。そういった効果は大きいと思います。そして生活習慣です。単なる健康オタクでは人生が楽しくないでしょう。無理をしない範囲で、どんな生活を送るべきか、それを知る手がかりがドック・健診にあります。
健康のためと、無理なジョギングをして心臓の病気で亡くなった方もいます。食べるものも人によって健康に良いものの内容は異なるはずです。人の身体はそれぞれ違うもの。先ずは自分の身体を知りたいものです。