山口整形外科
痛みの Q&A
Q |
48歳の男性ですが、首をそらすと痛みがあるのですが、・・・。 特に明らかな原因はありません。病院で検査を受けたほうがいいでしょうか。 |
A |
頚部痛の原因は種々ありますが、けがによるものではなくて、 首の動きに関連した痛みであることから頻度的には筋肉や筋膜(筋肉を包む膜)によるものや、 加齢に伴う頸椎の変化(椎間板、頸椎の骨自体、骨をつなぐ関節、靭帯など) (疾患についての項目を参照)によるものがもっとも考えられます。 注意する点として安静にしていても痛みがある場合、 発熱やめまい、腕へのしびれ、刺すような痛み、 腕の脱力などがある場合はすぐに診察を受けることをお勧めします。 しかし、これらの症状がなくても特に原因もなく3週間以上痛みが続くようならば、 やはり診察を受けられた方が良いでしょう。 |
Q |
3ヶ月前から右肩がかなり痛くて、右腕が肩までしか上がりません。 50肩といいますが、それくらいの年齢です。何かいい防止策はありますか。 |
A |
腕の動く角度も肩までと制限されており、すでに3ヶ月も経っていることから、 ある程度病状が進んでいるかと察します。 診断をきっちりつける必要もあるかと思いますので、 診察を受けられることをお勧めします。 五十肩であれば、先ずは痛みを緩和する治療(鎮痛剤や注射療法など)を行い、 痛みが緩和すれば肩関節の可動域を改善するために 理学療法(自己訓練も含めて)をしっかりする必要があると思います。 よく、五十肩はそのうちに放っておいても自然に治るから心配ないと言われることもあるようですが、 後遺症を残す方もいます。 進行しないうちに早めに診てもらった方が良いと思います。 |
Q |
最近、重いものを持つと左のひじの外側の骨がとびだしている部分が痛いのですが、・・・。 普段はなんともありません。手をよく使う仕事をしています。 |
A |
手首や指を伸ばす筋肉が付着している部分の炎症で、 上腕骨外上顆炎(がいじょうかえん)、よくテニス肘とも呼ばれます。 肘のストレッチなどが効果があります。 こじらせて症状が増悪すると長期化することがあるため、 無理な手作業はしないほうがよいです。 作業中は外上顆炎用サポーターなどの使用も良いでしょう。 疼痛が強い場合は消炎鎮痛剤や外用剤、 時には局所注射を行うことがあります。 |
Q |
なべを持つと右手のおや指側の手首の骨の出っ張った骨の付近が痛みます。 パソコンのやりすぎかもしれません。 |
A |
手関節の狭窄性腱鞘炎(きょうさくせいけんしょうえん)と言って、 おや指を動かす腱(すじ)が腱鞘(けんしょう)という膜で覆われ、 狭窄されて炎症が生じています。 なるだけ原因となった動作や作業を控えていただき、 手首のストレッチなどが効果的です。 疼痛が強い場合は投薬や局所注射、 理学療法を受けます。 まれにはこれらの治療に反応せず、 腱鞘を切開する手術療法が行われることがあります。 |
Q |
変形性膝関節症と言われて、ときおり膝関節の水を抜いているのですが、 よく水をぬくと癖になると聞きますが、本当なのでしょうか。 |
A |
しばしば患者様から聞かれることなのですが、 関節が何らかの理由で炎症が生じているために関節に水がたまるわけで、 炎症がおさまれば水がたまらなくなります。 やはり水の量が多く、関節が腫れていると抜いた方がよいでしょう。 水が多くたまっていると、関節が張って曲げにくくなったり、 痛みが増強したりします。 また、関節内にヒアルロン酸などを注入する場合でも、 水が多くたまっている場合はいったん水を抜いてから注入した方が効果的です。 問題は水を抜くことの意義より、 原因となる疾患のコントロールがうまくできるかということだと思います。 |
Q |
35歳の男性ですが、椅子から立ち上がるときに腰に痛みが走ります。 ぎっくり腰ほど痛くはありません。 |
A |
安静時にはどうもなく、動作のはじめに腰痛がある場合は多くは、 背骨や筋肉などが原因です。 暮らしや仕事の中で腰痛の原因がないか(悪い姿勢や無理な動作をしていないか、 長時間の同一姿勢をしていないかなど)を見直すことも大切かと思います。 体幹のストレッチも良いでしょう。 しかし、痛みが続くようならば、自己判断せずに一度診察を受けられて、 きっちりとした診断やアドバイスを受けられた方がよいでしょう。 |
Q |
23歳の女性ですが、最近胡坐をかくと股関節が痛みます。 痛みというよりも違和感があります。 |
A |
日本人の女性に多いのですが、 骨盤の発育不良のために股関節のかみ合わせがよくない状態で 臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん)といったものがあります。 初期の症状は胡座がかきにくいとか、 疲れると股関節の周りがだるいといった症状です。 これは乳児期に先天性股関節脱臼の既往があり装具治療した方やまた、 そうでない方もあります。 レントゲン検査でわかりますので、 症状が続くようならばレントゲンを撮ってもらったほうがよいかと思います。 形成不全が強度の場合は将来的には手術療法になる場合もあります。 |
Q |
64歳の女性ですが、左ひざが痛くて正座ができません。 蹲踞の姿勢もできません。普段はなんともありません。 |
A |
この年齢の女性でもっとも多いのは、 軟骨が加齢に伴ってすり減ったために生じる変形性膝関節症です。 日常生活の注意点としては、膝へのストレスを減らすことです。 具体的には、体重のコントロール、長時間の起立や歩行、 特に階段や坂道はできるだけ避けるなどの配慮が必要です。 さらに、ふとももの筋肉を鍛えることが大切で足上げ腹筋のような格好や 椅子に腰をかけて膝をのばす訓練(筋力の確保)が大切です。 よく変形性膝関節症に対して正座は避けるようにと言われますが、 私は初期の頃であれば、まだ膝の柔軟性が保たれているので、 膝のストレッチや入浴で膝を暖めて、 できるならば湯船の中で正座も練習をするなどして、 膝関節の柔軟性を維持したり、高めることも勧めることもあります(柔軟性の確保)。 しかし、他には半月板損傷や関節リウマチなどの疾患もあり、 やはり痛みが続くようならば診察を受けることをお勧めします。 正座ができない状態が長く続くと、関節が拘縮(かたまる)を生じて、 ずっと出来なくなってきます。 |
Q |
走ると右の足首に痛みが走ります。重みがかかると痛みます。 |
A |
足首の付近を通る腱(すじ)に由来する場合や関節自体の炎症による場合があります。 腱によるものとしては頻度の高いものとして、アキレス腱炎、 足首の外側のくるぶしの外果という骨の後方から下方に走る腓骨筋腱鞘炎(ひこつきんけんけんしょうえん)、 内果という内側のくるぶしの骨の後方から下方に走る後脛骨筋腱鞘炎(こうけいこつきんけんしょうえん)などがあります。 これらはオーバーワークによる場合が多く、 基本的には安静、投薬、足底板などの装具療法、 疼痛の強い場合は局所への注射療法があります。 また、関節自体に由来する場合は一過性の関節炎や、 さらには頻度は少ないですが、 軟骨が減少することによる変形性関節症(外傷後に生じるものが多いです)、 さらには関節リウマチなどもあります。 変形性関節症や関節リウマチなどは疼痛が持続するため、 このような場合は医師による診察により、適切な治療が必要であり、 時には手術的療法が行われることもあります。 |
Q |
60歳の女性ですが、ここ2ヶ月ほど、ダイエットのために1時間ほど散歩を始めました。 歩くと左の足の甲の中心が痛みます。ちょうど足の甲の裏側です。激しい痛みではありません。 |
A |
足の裏にある筋肉を覆っている筋膜の炎症で、 足底筋膜炎(そくていきんまくえん)と呼ばれる状態です。 スポーツや長時間の歩行、立ち仕事などによる疲労で原因です。 急性期は安静が大切です。 足の裏の筋肉のマッサージや筋肉を伸ばすストレッチも良いでしょう。 痛みの強いときは鎮痛剤や外用剤を使用します。 足底板と呼ばれる、足の底にあてる装具を作ることもあります。 |





